椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアの原因と症状について|若松整骨院 若林区院
◆ 椎間板ヘルニアとは何か?
背骨は、「椎骨」と呼ばれる骨が積み重なってできており、その間には「椎間板」というクッションのような軟骨組織が挟まれています。
椎間板は、以下の2つの組織から構成されています。
・髄核(ずいかく): ゼリー状の柔らかい中心部分。衝撃吸収の役割を果たします。
・線維輪(せんいりん): 髄核を包む硬めの外郭部分。椎間板の形を保ちます。
この飛び出した髄核が、背骨の中を通る神経に触れる・圧迫することで、激しい痛みやしびれといった症状が引き起こされます。
また、姿勢も関係しており、正常な姿勢であれば、椎間板には均等に圧力がかかり、クッションの役割を果たしてくれます。
しかし、姿勢が崩れることでこの圧力バランスが崩れ、線維輪の一部が損傷しやすくなり、髄核が外に飛び出す「ヘルニア」が発生するのです。
◆ 主な発症部位と違い
椎間板ヘルニアは、体のどの部位でも起こり得ますが、多くは以下の2種類に分類されます。
・腰椎椎間板ヘルニア(腰部)
もっとも多く見られるタイプで、腰痛や足のしびれ(坐骨神経痛)、歩行困難を引き起こすことがあります。
・頚椎椎間板ヘルニア(首)
首~肩にかけての痛み、腕や手のしびれ、握力低下などがみられます。デスクワークの方に多く発症します。
椎間板ヘルニアの原因
1.姿勢の乱れ・猫背・反り腰
長時間のデスクワークやスマホ操作によって、無意識に前傾姿勢(猫背)になる人が増えています。
また、腰を反らせ過ぎる「反り腰」も、腰椎への負担を増大させます。これらの姿勢の崩れは、椎間板に不均等な圧力をかけ、ヘルニア発症の引き金となります。
2.加齢による変性
加齢とともに椎間板の水分量は減少し、弾力性を失っていきます。
柔軟性を失った椎間板は外部からの圧力に耐えきれず、ヒビが入ったり突出したりしやすくなります。特に40代以降では、椎間板の変性が進みやすくなります。
3.急激な力・外的衝撃
重い荷物を急に持ち上げたときや、不意に腰をひねった瞬間など、急激な力が加わった場合、椎間板が損傷して髄核が飛び出すことがあります。運送業、介護職、建設業など、体を酷使する業種の方に多い傾向です。
4.筋力の低下(体幹の弱さ)
インナーマッスル(深層筋)や体幹筋が弱ってくると、姿勢の保持が困難になります。
結果として背骨にかかる負担が増し、椎間板への圧力も増加。特に運動不足の方や、産後の女性などは注意が必要です。
5.遺伝的要素・生活習慣
一部の研究では、椎間板の構造そのものに関係する遺伝的要素が関係するとも言われています。
また、喫煙や栄養バランスの乱れも、椎間板の変性を早めるリスク因子とされています。
椎間板ヘルニアの主な症状
椎間板ヘルニアによる症状は、髄核がどの神経をどの程度圧迫しているかによって大きく異なります。代表的な症状を以下に紹介します。
・坐骨神経痛(腰椎ヘルニア)
腰からお尻、太もも、ふくらはぎにかけて電気が走るような痛み、またはしびれが生じます。
神経の通り道に沿って症状が出るため、片足だけに痛みが出ることも特徴です。
・腰痛・起床時の腰の重だるさ
椎間板が損傷すると、炎症や筋肉の緊張が発生し、腰に慢性的な痛みや違和感が現れます。
朝起きたときに特に症状が強くなる傾向があります。
・動作時の痛み(前かがみ・くしゃみ)
前かがみになる、靴下を履く、洗顔時に腰を曲げるといった動作で痛みが強くなるのが典型的です。
また、咳やくしゃみで腰に響くような激痛を感じることもあります。
・足のしびれ・感覚異常
神経の圧迫が続くと、足先のしびれや感覚の鈍さ、温度が分かりにくくなるといった神経障害が現れます。
・筋力低下・歩行障害
重度の場合は、足に力が入らなくなり、つまずきやすくなったり、歩行に支障をきたしたりすることもあります。
進行すると「足が持ち上がらない」「階段が登れない」といった運動機能の障害にもつながります。
【注意が必要な症状】
以下のような症状がある場合は、重篤な神経圧迫が進行している可能性があるため、速やかに医療機関での受診をおすすめします。
・排尿・排便のコントロールができなくなった(膀胱直腸障害)
・両足に強いしびれや力が入らない
・急激に歩けなくなった
このようなケースでは、早期の外科的処置(手術)が必要な場合があります。
椎間板ヘルニアと姿勢の関係性|若松整骨院 若林区院
椎間板ヘルニアは、腰痛やしびれ、足のだるさなど、日常生活に大きな支障をきたす症状を引き起こします。
発症にはさまざまな要因がありますが、近年特に注目されているのが「姿勢の悪さ」との関係です。姿勢の乱れが椎間板にかける負担を増大させ、ヘルニア発症の大きな引き金になっているのです。
◆ 姿勢が悪いと、椎間板に何が起こる?
日常的な「悪い姿勢」は、思っている以上に椎間板に過剰なストレスをかけています。
・猫背
猫背になると、頭や肩が前方に出るため、上半身の重みが腰に集中します。この状態では、椎間板に前方から圧力が加わり、髄核が後方へ押し出されやすくなります。腰椎椎間板ヘルニアの典型的な原因です。
・ストレートネック(頚椎の弯曲減少)
ストレートネックでは首の自然なカーブが失われ、頭の重みを支える筋肉や椎間板に余計な負担がかかります。これが首の椎間板ヘルニア(頚椎ヘルニア)の原因となります。
・反り腰(腰の反りすぎ)
本来S字カーブを描く背骨ですが、過度に腰が反ってしまうと、腰椎への圧力が高まり、椎間板の後方に強いストレスがかかります。この状態も、椎間板ヘルニアを引き起こしやすくします。
・足を組む・片側に体重をかける癖
これらの習慣も、骨盤や背骨のバランスを崩し、椎間板への不均等な負担を生むため、長期的にはヘルニアの原因になります。
◆ 姿勢の乱れは、どうして起きるのか?
多くの方が「自分では普通に座っている」「特に変な姿勢をしているつもりはない」と感じているものです。それでも姿勢が崩れてしまうのには、以下のような原因があります
・長時間のデスクワークやスマホ操作
頭部が前方に出る状態が続き、自然な姿勢を維持できなくなります。
・筋力低下(体幹・インナーマッスル)
姿勢を支える筋肉が弱ると、正しい姿勢をキープすることが困難になります。
・骨盤の歪み
骨盤が傾くと、その上に乗っている背骨全体のバランスが崩れ、椎間板に無理な負荷がかかります。
・足の組み方や座り方の癖
日常の何気ないクセが、長年にわたり姿勢に影響を与えています。
◆ 椎間板ヘルニアと姿勢の“悪循環”
一度姿勢が崩れると、筋肉や椎間板への負担が増え、慢性的な腰痛やしびれを引き起こすようになります。そして、痛みやしびれがあることでさらに姿勢が崩れ、筋肉が硬直し、また痛みが…という悪循環が生まれます。
この悪循環を断ち切るには、「症状の緩和」だけでなく、「正しい姿勢を身につける」ことが非常に重要です。
椎間板ヘルニアへの当院のアプローチ|若松整骨院 若林区院
~根本から整える、再発させない身体づくり~
「腰の痛みがなかなか取れない」「脚にしびれが出てきた」「整形外科で椎間板ヘルニアと診断されたけど、手術はしたくない」
このようなお悩みを抱え、若松整体院 若林区院を訪れる方は年々増えています。
当院では、椎間板ヘルニアに対して、単なる対症療法ではなく、原因の根本にアプローチし、再発しない身体をつくることを大切にしています。
椎間板ヘルニアは、発症する場所や程度により症状が異なります。 例えば、腰の椎間板ヘルニア(腰椎ヘルニア)の場合、腰だけでなくお尻・太もも・ふくらはぎ・足先まで痛みやしびれが及ぶ「坐骨神経痛」を伴うことがよくあります。
しかし、痛みの出ている部位だけに注目しても、本当の原因を見逃してしまうことが多いのです。
□ 痛みの原因は「姿勢」「骨格の歪み」「筋肉の使い方」など
当院では、以下のような視点から症状の根本原因を探ります
・骨盤や背骨の歪み
・姿勢の崩れ(猫背・反り腰・ストレートネックなど)
・筋肉の過緊張や左右のバランス
・体幹・インナーマッスルの弱さ
・日常動作・仕事環境の癖
こうした身体全体のバランスの崩れが椎間板に過剰な負担をかけ、ヘルニアを引き起こす土台となっているのです。
そのため、当院のアプローチは「腰だけを見る」のではなく、「全身を診る」ことからスタートします。
若松整体院 若林区院の椎間板ヘルニアへのアプローチ
① 姿勢・動作の徹底評価
まずは問診と動作チェックを通じて、体の状態を細かく確認します。
歩き方、立ち方、座り方など、患者様の無意識の動作や姿勢が、ヘルニアにどのように影響しているのかを見極めます。
特に、骨盤の傾きや背骨のS字カーブの乱れは、椎間板にかかる圧力を不均等にし、再発の原因にもなります。
② 骨格・骨盤の調整
体の土台である「骨盤」や「背骨」のズレや歪みを、ソフトな手技で丁寧に整えていきます。ボキボキ鳴らすような強引な矯正ではなく、体にやさしく負担をかけない施術を行うため、整体が初めての方や高齢の方も安心して受けていただけます。
正しい骨格の位置に戻すことで、椎間板への圧力が均等になり、神経の圧迫が自然と軽減されていきます。
③ 筋肉の調整(深層筋・表層筋のバランス)
椎間板ヘルニアのある部位では、周囲の筋肉が過緊張していることがよくあります。
特に腰やお尻、太もも周囲の筋肉は、神経圧迫によって防御的に硬くなり、痛みをさらに悪化させる「悪循環」を生みます。
当院では、表面の筋肉だけでなく、インナーマッスル(深層筋)にもアプローチし、バランスの取れた筋肉の状態を目指します。
④ 神経圧迫を軽減するアプローチ
ヘルニアによって圧迫されている神経周囲の血流やリンパの流れが悪くなっているケースもあります。
当院では、特殊な手技により、神経の滑走性を促進し、圧迫によって起こる痛みやしびれを和らげていきます。
⑤ 自宅でのセルフケア指導
施術の効果を持続させ、再発を防ぐためには、日常生活の中での姿勢改善やストレッチ、体幹トレーニングが欠かせません。
当院では、患者様の状態に合わせたオーダーメイドのセルフケアメニューをお渡ししています。
・正しい座り方・立ち方・寝方
・デスクワーク中の注意点
・腰回りストレッチ
痛みの根本解決を目指すあなたへ|若松整骨院 若林区院
椎間板ヘルニアは、決して「一度なったら終わり」の病気ではありません。
症状が軽いうちに、そして手術に頼らずに改善できる可能性は十分にあります。
ただし、痛みの原因を見極めずにその場しのぎの対処をしていては、何度でも再発してしまうのも事実です。
私たち若松整体院 若林区院では、「今ある痛みを和らげる」だけでなく、「なぜこの症状が起きたのか」を一緒に考え、「もう二度と繰り返さない体づくり」をサポートします。
このような方におすすめです
・整形外科で「ヘルニア」と診断されたが、薬や電気だけでは改善しない
・腰から足にかけての痛み・しびれが長引いている
・手術は避けたいと考えている
・姿勢や生活習慣を見直して、根本から良くしたい
・再発を防ぎたい、再び同じ痛みを味わいたくない
丁寧な検査と説明、無理のない施術、そして生活改善のサポートまで、 あなたの健康な未来を若松整体院若林区院と一緒に描いていきましょう。